0 My cart ¥0

【研究論文紹介】新しい論文をアップしました

【横断研究】日本人高校生の歯周病の現状と要因について

 日本の高等学校に通う 15~18 歳の全生徒(n = 1202)を対象に、高校生における歯周病の有病率とその要因を調査を実施した。

質問紙調査により、口腔衛生に関する意識と行動のデータを収集した。

歯周病有病率は歯周病部分指数(PCPI)を用いて調査した。

歯肉出血、歯石、ポケット深さ4~5mm、ポケット深さ6mm以上の有病率は、それぞれ44.2%、42.2%、11.4%、1.6%であった。

また、約3分の1の生徒が歯科治療に対して恐怖心を抱いており、デンタルフロスの使用率はわずか28.4%であった。

性別と学年を調整したロジスティック回帰分析の結果、定期的に歯科医院を受診していないこと、デンタルフロスを使用していないこと、歯磨きの時間が5分未満であること、歯科治療に対する恐怖心、スポーツドリンクをよく飲むことが歯周病状態と正の相関があることが示された。

 本研究により、15~18歳の日本の高校生における歯周病の高い有病率と、その危険因子である不十分な口腔衛生行動や歯科治療に対する恐怖心が明らかになった。標準化された効果的なプログラムを開発するためには、他の地域や国における青年期の歯周病有病率やその要因を調査するためのさらなる研究が必要である。

▶論文情報

BDJ Open. 2023 Jul 14;9(1):29.

発行日:2023年7月14日

  

バックナンバーはこちら

カスタマイズ歯ブラシ「Haburafit」はこちら