【研究論文紹介】新しい論文をアップしました
| 黄明姫
歯周炎は唾液微生物の流入によって腸内細菌叢の異常を誘発する可能性がある
歯周健康者(PH群、n=16)と重度歯周炎患者(SP群、n=21)から糞便と唾液を採取し、16SリボソームRNA配列解析で分析した。
その結果、歯周病患者群と重度歯周炎患者群の間で、糞便および唾液中の細菌叢に有意な差が認められた。
特に、SP群の糞便サンプルには、より多くの唾液由来の微生物が観察された。歯周炎が唾液微生物の流入により腸内細菌叢の異常を誘発すること、また、唾液中の微生物が腸に入り込みコロニーを形成することがこの現象の重要な理由である可能性がある。