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【研究論文紹介】新しい論文をアップしました

CAMCAMプログラムは、地域ベースのフレイル予防プログラムとして拡大する価値がある

十分な口腔機能を保ち、十分な栄養状態を維持することは、身体的虚弱やその後の介護を予防するために不可欠です。
毎月参加者が集まり、食感の良いランチを一緒に食べながら、口腔の健康や栄養について学ぶ6ヶ月間のCAMCAM
(Comprehensive Awareness Modification of Mouth, Chewing And Meal) プログラムを開発しました。
本研究では、CAMCAMプログラムが地域在住高齢者の口腔保健、咀嚼、食事に対する態度や行動を改善し、
口腔虚弱を改善することができるかどうかを検討しました。
日本の4つの自治体で、合計271名の地域住民(72.3±5.7歳、女性159名[58.7%])を募集し、そのうち249名(92%)
が最終評価で評価されました。
参加者は月に一度、公民館に集まり、適切な栄養を含む「もっちり」食感のランチを食べながら、口腔の健康と
栄養について学びました。
口腔虚弱、虚弱、食行動については、それぞれOral Frailty Index-8(OFI-8)、Kihon checklist(KCL)、
CAMCAM checklistを用いて評価しました。
参加者はOFI-8スコアによりOral frailty(OF)群とRobust群に分けられた。OFグループとRobustグループの
間のKCLとCAMCAMチェックリストの結果の違いを、プログラム後のスコアの変化とともに統計的に検証しました。
初回評価時に、KCLとCAMCAMのチェックリストのスコアは、OF群で有意に低い値を示しました。
OFI-8とKCLの所見は、プログラム終了後、OF群で有意に改善されました(いずれもP<0.05)。
CAMCAMチェックリストについては、咀嚼の意識はRobust群で有意に改善し(P=0.009)、OF群でも同様の傾向
が見られました(P=0.080)。
本試験の結果から、CAMCAMプログラムは、特に口腔虚弱者において、咀嚼、口腔保健、食事に対する意識に加え、
口腔虚弱と全身虚弱の両方を改善する可能性があることが示唆されました。
CAMCAMプログラムは、地域ベースのフレイル予防プログラムとして拡大する価値があると言えます。

▶論文情報

J Nutr Health Aging.2023;27(5):340-347.C

発行日:2023年4月28日

  

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