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【横断研究】歯垢除去後の微生物群集の回復は歯周病の健康状態に依存する

概略

 プラークの蓄積と微生物群集の変化は歯周病の重要な原因である。 

 清掃された歯垢微生物は再付着してバイオフィルムを形成するが、異なる歯周健康状態における歯垢微生物群集の回復と結果は未知のままである。 

 40名の健康な歯周病、歯肉炎、歯周炎のボランティアから採取した206の歯垢サンプルについて、歯肉縁上スケーリング前後の6時点におけるバイオフィルムの再構築過程を追跡した。 

 その結果、異なる歯周病状態の微生物群集は、歯周病状態が重度になるほど、クリーニング後の歯垢微生物の元の状態への回復が遅れることがわかった。 歯垢指数および出血指数は歯垢の回復度と有意な相関があり、特にAbiotrophiaCapnocytophagaなどの細菌の回復度が高かった。 

 一方、歯周健康状態の違いによる微生物群集構造は、歯垢清掃後3日目が最も類似しており、徐々に分化・発展する方向が異なることがわかった。歯周病におけるデンタルプラークの形成過程を探ることは、早期発見、診断、介入に重要な臨床的意義を持つ。 

 本研究は、バイオフィルム形成の観点から微生物間の相互作用を理解するのに役立つだけでなく、臨床医が特定の細菌をタイムリーに同定し、慢性歯周炎の発症を予防または遅延させることを可能にする。