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【研究論文紹介】新しい論文をアップしました

【横断研究】肺炎球菌ワクチンを接種していない免疫力が弱い高齢者では、口腔内細菌で肺炎を起こす可能性があるが、歯磨きで肺炎予防の効果が認められる

健康で自立した高齢者における口腔セルフケアと肺炎球菌ワクチン接種の役割を明らかにすることは、「高齢者の肺炎予防に役立つ」
本研究では、自立した高齢者における口腔セルフケア、肺炎球菌ワクチン接種、肺炎経験の関連を調査した。
本研究は、2016年日本老年学的評価研究のデータを用いた横断研究である。解析対象は、65歳以上の自立した高齢者217名であった。
1日1回以下しか歯を磨かない人の肺炎有病率は、肺炎球菌ワクチン接種あり群で4.5%、なし群で5.3%であった。ワクチン未接種群では、歯磨きが1日1回以下の人の肺炎経験オッズ比は、1日3回以上の人と比較して1.57(95%信頼区間:1.15-2.14)であった。
一方、肺炎球菌ワクチン接種を受けた人では、歯磨きの頻度と肺炎経験との間に有意な関連は認められなかった。


口腔ケアは、肺炎球菌ワクチン接種を受けていない自立した高齢者の肺炎経験に影響を与えた。

▶論文情報

J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2023 Jul 10;glad161. 

発行日:2023年7月10日

  

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