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【研究論文紹介】新しい論文をアップしました

【横断研究】T2DM患者ではT2DMでない患者よりも残存歯数または健康歯数が有意に少ない

目的 
本研究は、患者ケアの向上に寄与するため、口腔内の健康状態(残存歯数・健康歯数、歯周病)と
2型糖尿病(T2DM)との関係を調査した。

対象者 
慢性疾患(T2DM、高血圧、脂質異常症)の治療を定期的に受けている患者を対象に、
横断的コホート研究を実施した。
歯科医師または歯科衛生士が口腔内環境を正確に評価した。
20本未満の患者を残存歯数減少(RRT)と分類した。

結果 
T2DM患者153名(57%)、非患者114名(43%)の計267名が登録された。
T2DMの患者は、DMのない患者よりも平均して3本残存歯が少なかった。
また、T2DMの患者は、DMのない患者に比べて健康な歯の数が平均4本少なかった。
T2DM群のRRTの有無について多変量ロジスティック回帰を行ったところ、
年齢および歯科定期診察は独立してかつ有意に関連していた。

結論 
現在の日本の臨床現場において、T2DM患者では、T2DMでない患者よりも残存歯数
または健康歯数が有意に少なかった。
T2DM患者の残存歯を保存するためには、定期的な歯科受診が推奨される。